薬剤師しろです。
今回は珍しく遊びではなく、勉強会に関しての投稿です。
去る3/23に、新規GLP1作動薬のリベルサス錠という新しいお薬の
薬局内勉強会を実施しました。
実はこの薬、今までの薬と一線を画す画期的な薬物動態を持っているんです。
通常の薬であれば、小腸から吸収されて体内に入るのが一般的なので、
通常ですとペプチド(小さいたんぱく質)であるGLP1作動薬は、内服だと
消化管で分解され、全く効果がないという結果になってしまいます。
このため既存のGLP1作動薬は注射薬でしか存在しませんでした。
そこで登場するのがSNAKという薬剤の吸収促進剤です。
SNAKとリベルサスを組み合わせると、胃壁からの吸収が可能となるので
ペプチドの内服が可能となります。
要するに、薬が胃から体内にワープするってことです。
男のロマンの一つですね。(知らんけど)
もう少しSNAKの研究が進めば、インスリンの経口服用も可能になるかもしれませんね。
技術の進歩と明るい未来を感じることのできた勉強会でした。